ルル猫！大決戦

失われた緑の避難所、惑星ルル。リーダーカリナとそのグループが闇のベールの向こうに消えた後、不穏な静寂が残されたカリナたちを包んだ。基地の中央で、ヒーラーカリナが不安げに周囲を見渡した。

「それよりこの基地の人々はどこへ行ったの？ 生存者を探さなきゃ」と彼女は言った。

パシフィストカリナが疑問を投げかける。「もしオリジナルのカリナが生きていたら、この状況をどう思うかしら？」

「ルル猫の保護が優先でしょうね。リーダーたちのせいでここは戦場になるわ」とヒーラーカリナは断言した。

スカラーカリナが眉をひそめながら、重い空気を破った。「それにしても解放軍はここで何をしていたのかしら…」

その疑問は、空気を切り裂くような純真な声で中断された。「ニャア♪」一同の視線が地面に落ちた。
スカラーカリナが幼いルル猫に気づき、彼女の学問的な好奇心が光る。

「あら可愛い。ルル猫のあかちゃん♪」
スカラーカリナがしゃがみ込み、小さな生き物に優しく微笑みかけた。周囲の緊張がほぐれる中、彼女は知識を共有することを忘れなかった。
「この子たちは惑星ルルの特別な存在よ。ルル猫は遺伝子操作によって特異な移動能力を与えられたの。香箱座りのまま、あの独特の車輪でサバンナを駆け巡ることができるのよ。」

他のカリナたちが興味深げに聞き入ると、スカラーカリナは続けた。「それに、これらの車輪は普通のものじゃないわ。サイキックな能力で形成されたエネルギーの渦。これが彼らを素早く、そして華麗に移動させる秘密。ルル文明の先進技術の産物で、遺伝子編集によって自然界の法則を超越したのよ。」

ルル猫が無邪気に鳴く。「私たちの使命は、この子たちを密猟者から守ること。それが手向けよ。」