結局その日、彼は待ち合わせ場所に来てくれなかった。

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平気だ、と思っている割に私の心はあの日からずっとどこか穴が空いたみたいだった。 それに加えて私はずっと…… まるでなにかから目を逸らしているみたい。 ……なにか(・・・)、、?? …いや、別にどうだっていいか。 突っかかった疑問を直ぐに捨て、私はまた机に突っ伏した。 *** 学校からの帰り道。 何を思い立ったのかいつもの…あの公園に来てしまった。いつもなら子供が沢山いる時間帯なのに珍しく今日は誰も居なかった。 寂しげに夕日が滑り台やブランコを照らしている。 必然的にベンチに目を移すと、あの日、待ちぼうけになった私の面影がそこにあるような気さえした。 「……?」 たまたま目をやった公園の近くの横断歩道。吸い寄せられるみたいに私の足はそこに向いた。そこには看板が立てかけられてあって、私は首を傾げた。
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