結局その日、彼は待ち合わせ場所に来てくれなかった。

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─── ─── ─── ─── ─── ─── 1年記念! 前デート行った時、玲乃欲しそうに 見てたから!これからもよろしくな♡ 優馬 ─── ─── ─── ─── ─── ─── ゴツゴツした男っぽい字。彼の字を見たのは初めてだった。 優馬って、こんな字書くんだ…。 そしてメッセージカードを少しずらすと雫の形のネックレスが顔を出した。メッセージカードにも書かれている通り、これは前に私が欲しいな、と思って眺めていたやつだった。 ショーケースに飾られていた。ガラス越しに見たあの煌びやかな輝きが今、ここに小さく宿っていた。 「これ…高かったやつ…」 とても手を出せる値段じゃなかった。こんな高価な物…一体…。 色んな感情がごっちゃになって口元を手で押えた。すると彼が優しく諭すような口調で言う。 「最近上手く会えなくてごめんな。突然シフト入れられる事多くて…」 「シフト…?バイトしてたの?」 「あぁ」
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