どうして私はあんな夢を見てしまったのだろう

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「次はレベルアップするよ〜っ!せーっの!」 《タタタン!タタタン!タン!タタタン!》 「よく出来ました〜っ!」 夢の中の私は身体が小さく、どうやら時が戻っているようだった。小学校低学年の頃だ。そして当時ハマっていた【ハッピー&リズム】というカードゲームのプレイ中だった。 うわー、懐かしい! 懐かしみつつも、ボタンを押す手は勝手に動く。もう何年も前の話だけどその動きはまだ私に色濃く染み付いているようだ。 「カードが出てくるよ!受け取ってね!」 ゲームが終わったあとは、下の受け取り口からカードがやってくる。 昔はこのカードを集めるのに必死で、昔休みの日はよくパパにゲーセン連れてってもらったなぁ〜。 屈んで受け取り口に手を伸ばす。 今日出たのはホログラム加工されているもので、これはいわゆるレア、だ。 あ!レア!
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