122人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
***
「あっ、優希くんーっ!」
陽葵を探して校内を走っている僕に声が掛かる。ちょうど中庭を通った時だった。
「陽葵っ…」
陽葵は花壇のチューリップに水を上げている所だった。
「そんなに慌てて、なんかあったの?」
ジョウロを片手に持ちながらふわふわなポニーテールを揺らして僕の元に駆け寄ってきた陽葵。
その姿はまるで天使のようだった。
あぁ、僕はなんて事をしてしまったのだろう
あぁ、僕はなんて事をしてしまったのだろう
また昨日の自分を悔やむ僕はこめかみを強く押さえた。
最初のコメントを投稿しよう!