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「あの…陽葵」
「うん?」
「言いたい事があるんだ…」
「えっ?私に?なになにーっ?」
無邪気にクリクリと目を輝かせて真っ直ぐにこちらを見つめるその眼差しが今は非常に僕の心を締め付ける。
「僕……その………、」
謝っても許される事じゃないのは分かってる。
だけど僕は全力で頭を下げた。
「ごめん……っ!!」
「え?どうしたの?突然…っ」
「実は、浮気……しちゃったんだ。僕……」
ーーゴトン……!
次の瞬間、陽葵が持っていたジョウロが大きく音を立てて、地面に落下した。
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