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84 味見※モブユン
この二人のまぐわいをただ眺めている此処の大勢の人間まで、みな腹を空かせ、涎を垂らしている獣のようだ。
堂々と誰も人目を気にせず、己を慰めている者までいる始末――ぬちぬち、くちゃくちゃと部屋のあちこちから嫌な音が聞こえ、むっとこもる雄の臭いに、鼻が曲がりそうである。
白い着物を纏ったまま四つん這いになり、ジャスル様へ尻を向けたユンファ様は――ただひたすらに、蕾をその人に舐めしゃぶられていた。
「……ん、…んん…、…ッ♡ ぅ…」
ときおりビク、と腰を丸め、うなだれているユンファ様の細い太ももは、カタカタと震えている。
「んんーんまい、…どんどんねっちょりしたあまぁい淫蜜が溢れてくるわい、……」
「……っ、…ふ…っ」
それを指摘されたユンファ様は、ひ、としゃくりあげるような音を喉から鳴らし――顔を隠すように濃い紅の床へ頭を、その顔を伏せ、突っ伏す。
ぴちょぴちょとわざとらしく舌で音を立てられ、黒髪の隙間から見える耳を真っ赤にしているユンファ様は、ひ、ひ、と泣いているようにしゃくりあげている。
彼の尻に顔を埋めたジャスル様は、その人の蕾に口をつけ――まるで酒でも飲むかのようにジュルジュルと啜り、吸って、飲んでいる。
「…肉も甘く柔いぞ、ユンファ…ナカまでトロトロだ。ほれ…ずいぶん解れてきたか?」
「…っは、…ひ、…っ、…ふ…ぅぅ…」
そうして小さく泣いているユンファ様の両脇を、後ろから抱え、起き上がらせたジャスル様は――。
「…そら、起きなさい…」
「……っ? 嫌、…」
ジャスル様に抱き上げられ、俺からは見えないが。
次に膝裏に腕を差し込まれているユンファ様は、観衆へと向いたジャスル様に――俺からはその、茶色い肌から汗をダラダラ流す、太った背ばかりが見えているが――おそらく、その濡れそぼった蕾を、多くの観衆へ無理やり晒されている。
「いっ、いや、嫌だ、…嫌、嫌、見ないで…っ」
「…さあ皆のもの、しかと見よ。これがこれよりワシに孕まされる、ユンファのおまんこだぞ……」
「……、…」
下劣だ。
鼻の穴を膨らませ、ぞろぞろと前に出てくる男ども。…勃起を晒したままの者もいれば、しげしげと間近――ユンファ様の蕾に、荒立った鼻息がかかる距離で見つめている者もいる。
「…っやめてぇ…嫌、…嫌だ…、お願い、見ないで…」
「これ隠すな、暴れるな。ユンファ。しかと見てもらえ、お前のぐっちょりと淫汁まみれの淫蕩な場所を。」
暴れ嫌がるユンファ様の体を押さえつけ、ジャスル様はそう彼の耳にねっとりと囁いた。――おそらく秘所を隠そうとしたユンファ様の手は、面前にいる男たちに掴まれ、阻止されている。そうしてジロジロとユンファ様の秘所を覗き込む男たちは、いきり立ち鼻息荒く、口々に。
「おぉ可愛らしい桃色でございますなぁ…、芳しい桃の香が香って参ります……」
「ヒクヒクとして誘うようだ、これはさぞ名器でございましょうなぁ…」
「こんなしとどに濡れて…、なんといやらしい……」
「魔羅もガチガチになっておるわ…」
「…おちんぽまでなんと可憐な色味か…」
「…前も後ろもドロドロよ…、蝶の秘蜜を舐めてみたいもんですわ…」
「…お願い…見ないで、…見ないで……」
諦めて暴れることはもうなく、俯いているらしいユンファ様は、小さな声で泣いている。
「ほっ…どれ。誰か、味見をしてもよいぞ…」
ジャスル様のその一言に、鼻息をユンファ様のソコにかけていた男が辛抱堪らず――チュパチュパと舐めしゃぶりはじめたらしい。…観衆からおおーっと声があがる。
「…っ嫌だ! いや、舐めないで、…やめて…っ!」
「…んんん、おほお、とろけるような甘さじゃ、甘い、桃の味じゃ、んまい、甘いぞ…」
「いっやだっ、き…汚い、汚いから…っやめて……」
「ははは、何を言うか! 蝶族のココは糞穴じゃなかろうがユンファ! 糞をしないくせ汚いとは何だ、んん?」
ジャスル様の冗談らしきそれに、ドッと起きた笑い。
いまだ「うまいうまい」とぐぐもった声で興奮しながら、ユンファ様のソコを夢中で舐めている男のその音――ひくひくとしゃくりあげ、もはやぐったりとしたユンファ様。
「…んぉ〜…ねっとりとした蜜がトロトロと、次から次に溢れてきよりますわ…、ひくひくと、こりゃ確かに感じておられます…」
「…なら俺はこの魔羅を、…」
「…やっ…、ぐ、…ぅぅ…っ♡」
蕾を舐められ、自身をもじゅぽじゅぽとしゃぶられているユンファ様は、頭を振り嫌がっている。
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