85 折れた牙※モブユン

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85 折れた牙※モブユン

                 さんざん――性器のみならず…内ももを、脚を、乳首を、体中を観衆の男どもに舐め尽くされたユンファ様は、何度も、何度もイかされた。…その度に下卑た歓声があがり、次第に「やめて」とすら言わなくなったユンファ様は、とさり。  ジャスル様に、その縦長の布団――濃い紅の座布団――の上で、組み敷かれた。  虚ろな顔をしているユンファ様は、ぼうっと天井を遠く眺め――その人の白い脚の間に入り込み、モノの位置を合わせているジャスル様は、ニヤニヤと…白い着物の衿がはだけ、汗ばみ、白んだ桜色の胸やみぞおち、濃くなった桃色の乳首まで晒したユンファ様を、見下ろしながら。 「ふん…お前の気持ちこそそうなびかずともなぁユンファ、お前はもうワシのもんじゃ。この体とてもう、髪の毛一本に至るまでワシのもん…――ほれ、お前のおまんこは、この魔羅が欲しくてたまらん、旦那様の子種が欲しい欲しいと蜜をこぼし、ひくひくと蕩けておるわ。」   「……はぁ…はぁ…、…はぁ……」    しかしもう、ユンファ様は何も言わず――立てた脚を開き、天井を虚ろに、ただぼうっと眺めているだけだ。   「…酒でぼーっとしとるか。さあユンファ、ゆくぞ……」  ずぷり。――前にやや倒れ、ユンファ様の蕾目掛けて腰を進めたジャスル様に、彼はわずか眉を顰め「ん…」と低く声をもらした。  ずぷぷぷ…とみるみる、ジャスル様の勃起が見えなくなり、ユンファ様のナカへ納まってゆく――。     「……、…、…」  いっそこの主人を斬りつければ、今にこの卑劣な行為も幕を閉じるのだろう。――そう思考し、手に持つ刀の鞘を握り締める。…しかし、その刀の柄を掴むことは、俺にはできぬ。――ユンファ様の、ためにだ。   「おほ…おぉ…、このとろけんばかりの、…おぉ…」    ユンファ様の腰骨をしかと掴み、入り込みながらゾクゾクと背を震わせ、醜く喘ぎ、天を仰ぐジャスル様――。 「……あぁ、…ぁ…」    ぼーっと虚ろな顔をして、ただ天を眺め――ほろ、ほろ、と涙をその虚ろな切れ長のまなじりからこぼし、身を投げ出しているユンファ様。   「おぉぉ…、こりゃすごい、ミミズ千疋の、タコツボではないか、…善い。もう下手な女は抱けんわ、…」   「……はぁ…は、…ぁ…ぁ…ぁ…」    ゆさ、ゆさ、ゆさ、と揺さぶられ、上体を揺らすユンファ様は、力なく喘ぐ。 「…んん゛、そう締め付けるなユンファ、ほほ」   「……ぁ…っ、…ん、…ん…、…っ」  バチュバチュバチュと激しく、肉がぶつかり合う音。  ニヤリニヤリと汗をかき、太ったジャスル様の体が揺れる。――桜色に染まったユンファ様の細く美しい体が揺れ、…こてん。   「……はぁ、はぁ、…はぁ…、…ん、……ん…」   「……、…、…」    これは、…俺を見ているその薄紫色の瞳――つぅ…と流れてゆく、涙。  そうして俺と目が合うなり、苦しげに眉を顰めたユンファ様は、…きゅっと悲しそうにまぶたを閉ざした。   “「…ぁん、ぁ…♡ ぁ…♡ あん…♡ ソンジュ、好き…はぁ…♡ はぁ……♡」”   「…………」    俺の耳の最奥から――昨夜の、可愛らしく甘えた、艶っぽいユンファ様の声が聞こえてきた。  握り締めた拳の中、俺の爪は、己の手のひらの肉を裂こうと突き刺さる。――俺はやはりユンファ様を、…俺は、無理にも攫うべきであった。    首を掻っ切ってやりたい…――このジャスルの、…この部屋にいる者ども全員の、……俺の。 「ふーっ、大人しそうな顔をして、こんな淫蕩なまんこを持っていたとは、…グフフ、ユンファ…滅法お前は素直じゃないのぉ、こんなにぐちょぐちょに肉を熱く蕩けさせておいてその顔か、…まずはそこから躾ねばならんなぁっ」 「……は…、…んっ……」  俺以外の男に唇を塞がれ、口内を荒らされ――ぬちぬちと体内をも暴かれて、…ユンファ様は、ただ静かにそれを受け入れていた。――彼ばかりはそれも覚悟の上だと、目を固く瞑り。 「…んん…、ぅ、…ぅ、ぅ、…ぅ…」    ユンファ様の唇を貪りながらヘコヘコと腰を振るジャスル様、ぬちゅぬちゅと立つ音――ユンファ様の乳首をカリカリ、くりくりと両方いじくり回し、…胸板を揉む。   「……蝶も孕んだら、乳が出るようになるんだろうな?」   「…っは、…はぁ…ぁ、…っん…♡ ふ、…」    ジャスル様の問いかけに眉を顰め、顔を歪めて唇を引き結ぶユンファ様――ジャスル様は上体を起こし、彼の帯を巻いたままの細腰をがっしりと掴むと、どちゅどちゅ激しくユンファ様を揺さぶる。   「……っあぁ♡ ん…、…ふ、ク…〜〜っ♡♡♡」   「…お前のまんこ魔羅に吸い付いてくるわい、善いなら善いといえユンファ、嘘ばかりつきおってお前は、…」   「んふ、♡ …んっ…♡ ……ふ、…ッ」    腰を持ち上げられたままごちゅごちゅと奥を突かれ、うす赤くなった顔を険しく歪めるユンファ様は、意地でも甘い声を出したくないようで、唇の裏を噛み締めている。  天を突くユンファ様の勃起が、ゆらゆらと頭を振っている。   「…ユンファ…ココだろう、お前っ」    ジャスル様は勘付いたらしい。――ユンファ様の弱点、…子壺の入り口。…浅くソコばかりを速く責め立てるジャスル様に、ユンファ様は白足袋の踵を上げて。   「…んんん…ッ!♡♡♡」   「…いやらしいのぉ、子壺が感じるか、…そんなにワシの赤子を孕みたいかユンファ、…」   「…あっやめ、…嫌…ぁ、♡ ぅ、だめ、…っうぅ…♡」    ユンファ様は顔を歪め、頭を振りながら、両手を下――ジャスル様のほうへ伸ばし、その人の腕をぎゅっと掴む。…しかしジャスル様は、よりその細腰をがっしりと掴み、…強く何度も何度もごちゅごちゅごちゅごちゅ…と、奥ばかり突く。   「なぁにが嫌じゃ、お前のまんこはきゅうきゅう善がって、ワシの魔羅に吸い付き離さんぞ、…なあ、ユンファ!」    バチュンッ――派手な音を立て、勢いよく、強く打ち込まれたユンファ様は、…目を見開き、ほろほろと涙をいくつもこぼしながら、ガクガクと下半身を跳ねさせ、かかとを上げ…ピンっと足の先まで伸ばし。   「は、…〜〜〜〜ッ!♡♡♡♡」     「…………」    気を遣ったか――。  しかし、だからといって俺はまさか、ユンファ様を責めるつもりはない。…あの媚薬入りの酒にもまして、仮にそれがなかろうとも、性行為で気を遣ることは――致し方ないことである。…十分だ…それでも嫌な顔をして、必死に声を出さぬように努めていた彼に、…ましてや。    助けもせず――止めもしない俺が。  …どうしてユンファ様を、責められようか――。        
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