10人が本棚に入れています
本棚に追加
/93ページ
沖田も負けずに
『嫌です!絶対に捨てたりしません!!』
と言い返す。
そして、そのまま睨みつけあう。
感じたことのない殺気に倒れそうになっていた。
「みゃー(二人共、怖いよ)」
そんな二人に助け船が
[まぁ、落ち着けよ]
二人の間に入る。
『((退けよ))』
息、ぴったりに声が揃う。
[息、ぴったりだな…]
『((真似するな))』
また二人の声が綺麗に揃う。
二人は睨みつけて殴り合いになりそうで
「みゃー(落ち着いて)」
小さい声で鳴くが、二人には聞こえていない。
[……まぁ怪我はしてねぇみたいだが弱ってるし、元気になるまで…な?]
『そうですよ!せめて元気になってから戻さないと』
原田の提案を沖田は乗る。
[それでいいだろ?総司もそれまでちゃんと世話してやれよ]
『たまには良いこといいますね』
[お前なぁ…]
((ちっ))
土方は舌打ちして去っていく。
最初のコメントを投稿しよう!