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『待て。小雪』
どうやら“しつけ”されているようだ。
「にゃーん(仕方ない…待ってみよう)」
座り込んで、じっと待ってみる。
『わぁ、よくできました〜』
言うことを聞いてくれたことがよほど嬉しかったのか突進してくる。
ゴツンという音と共に頭のあたりが痛む。
「にゃー(いたい…)」
『いてて…突進してしまいました。大丈夫ですか?』
「にゃぁ(石頭だ…)」
『あ…ご褒美のご飯です!』
目の前に待っていたご飯が現れて飛びつく。
『わっ…ははっ…小雪は意外と早く元気になりましたね』
沖田の言葉に、さっき言われたことを思い出す。
「にゃ⁉(追い出される)」
ここを追出されたら…今度こそ…
最悪なことが頭の中をぐるぐる回る。
『あれ?急に…元気が…ど…』
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