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((ダメだ!!))
大きな声が聞こえて飛び起きると、いつの間にか何処かの屋敷にいた。
目の前に拾ってくれた青年と皺を寄せているおじいちゃんみたいな人が見えた。
『もう!大きな声を出さないでください!ほら、怯えちゃってます』
((あのなぁ、ココはなんでも保護する場所じゃないだよ))
頭に手を置いてため息をつく。
『このまま放っといたら死んじゃいますよ』
((あのなぁ…))
『見たところ親も仲間もいませんでした。きっと一人ぼっちです』
((だとしてもなぁ))
『いいじゃないですか。黒じゃなく白なんですから。良いことあるますよ、きっと』
抱っこされ胸でギュッと抱き締められる。
「にゃー(苦しい)」
((そういう問題じゃ))
『なら、どういう問題ですか?』
((だから言ってるだろうが!!))
『あ…餌をあげないと!』
青年は立ち上がる。
((おい、まだ許可した覚えは…))
『それじゃ、そういうことで』
足早にその場所から離れた。
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