嵐を呼ぶ

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広間に行くと、すでに食事が始まっていた。 二人に気づいて、みんながこちらを見る。 〈よぉ、まんじゅう。遅かったな〉 永倉は笑いながら言い [総司〜お前の分はもうねぇぞ] 原田は口に入れたまま話して ((ちゃんと片付けただろうな?)) 土方は鋭い目で睨みつけて話す。 「にゃー」 『ちゃんと片付けましたよ。ちゃんとね』 沖田は自分の場所に座って、その横にちょこんと座る。 (総司の分だ。あと…これは…) 斎藤は沖田と小雪の前にそれぞれ置く。 『はじめくん、ありがとう』 「みゃー(ありがとう)」 目の前のご飯に嬉しくて飛び跳ねて喜ぶ。 『あ、コラッ!じっとしなさい!』 「にゃんにゃんにゃん(ごはんごはん)」 怒られても嬉しくて、その場でぐるぐる回る。 [ご機嫌だな] 『小雪、待て!ですよ!』 やっとしつけされていることに気づく。
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