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気づいても複雑な気持ちになる。
「にゃー(私は人間)」
『待て、小雪!』
強めに言って指をさす。
待たないとご飯を貰えないと学習した子猫…人間はじっとする。
しかし命令した本人は、見つめたまま動かない。
「みゃー(まだ?)」
鳴いて聞いてみるが、沖田は反応しない。
やっぱり疲れちゃったのかな?
[おい?総司?]
『はっ…忘れてました』
沖田は反応して忘れてたと口にする。
「にゃー(忘れてたの?)」
忘れられていたことに尻尾を垂らして落ち込む。
〈あいつらしいな〉
『食べていいですよ』
やっと沖田の許可がおりる。
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