14人が本棚に入れています
本棚に追加
目を開けると、沖田に抱き締められる形で寝ていた。
おもわず見惚れてしまうほど…
見惚れていたが、苦しくなってきたので身体をひねって動く。
なんとか脱出することに成功する。
軽くなった身体で上に登って前足を器用に動かして開ける。
さっき降ってきた雪が積もって一面が銀色の世界に変わっていた。
これから私はどうなるのかな?
ちゃんと人間に……
『んんっ…さむい…あれ?小雪?』
寒かったのか沖田が起きてしまった。
沖田は目を擦りながら立ち上がる。
そして寝ている時に乱れた胸元を見せたまま、ふらふらしながら歩いて来る。
「にゃあ~(見えてるよ⁉]」
沖田は気にもせず掴んで自分のほうに引き寄せる。
『小雪の仕業でしたか。まだ子猫ですから、寒くて死んじゃいますよ』
そう言いながら懐に入れて布団に戻っていく。
「にゃあ~(狭い)」
『んー温かいですね』
幸せそうな沖田に見惚れてしまう。
最初のコメントを投稿しよう!