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「一条センパイ、俺と付き合ってくれませんか?」
βだった彼
背が高くて、いつも一生懸命で、僕に懐いてきていた2個下の彼
彼からの告白は本当に嬉しかった
二つ返事で交際がスタートし、少ししたら同棲も始まって、仕事も私生活も順風満帆って感じだった
彼が営業部に転属してからも、帰宅時間は少し違っても週末の休みにはいつもデートに行ったり、二人で家でゴロゴロしたり…
本当に、一緒に居るだけで幸せで、このままずっと続くんだと信じていた
「んっ…大丈夫だから、キツめに噛んで…痕、ずっと残るようにして…」
発情期が来ると、いつも頸を噛んで貰う
番にはなれないけど、僕が陽太のモノって印を身体に刻みたくて…
何度やっても消えてしまう印だけど、発情期の度に番になれる喜びはあった
彼の服で巣作りをし、満たされるまで何度も何度も、中に出して貰えて…
「βとΩでも子供って出来るらしいよ。
樹に似た子とかめちゃくちゃ可愛くって、性別関係なく結婚するって言われたら揉めそう」
子供好きの彼から言われる将来の夢に、つい笑ってしまった
βとΩでは妊娠出来る確率は本当に少ないけれど、ゼロではない
いつか、番としては難しいけれど、結婚して家族3人で幸せな家庭を作ろうって2人でよく話していた
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