亀裂のハジマリ

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「わーい、ハンバーグだ!!!」 部長が連れてきてくれたのは…以前にもご馳走になったことがある例のハンバーグ屋さん。パインが乗っかったハンバーグ、もちろん200gを注文して上機嫌でそれを口に運ぶ。 「……美味しいか?」 私より少ない150gのハンバーグを注文した部長はハンバーグを食すことなく爆食いしている私のことを見て笑っている。 「美味しすぎます、幸せです。連れてきてくださりありがとうございます」 「……そうか、なら良かった」 と言って自身もハンバーグを食べ始めた部長。なぜ突然外食なのか、と疑問に思ったが…美味しいものを食べていると元気が出てくる。 会社でのいざこざも、モヤモヤ晴れない気持ちも全て今だけは忘れられた。 帰ったら今日は何のお勉強かなぁ…と思いながら部長との外食を楽しんでいたのだが、、 二人で車に戻りお家へと帰宅している帰り道、、 「……そろそろ聞いてもいいか?」 「ん?なんですか……?」 「昼休憩、会議室で小田切に何を言われた?」 まさか、ここにきて…昼の出来事を蒸し返されるとは思っていなかったので正直焦った。上手い言い訳を何も考えていなかったからだ。
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