4070人が本棚に入れています
本棚に追加
立花さんの歓迎会をするための予定や日程を立てる連絡が来るものとばかりに思っていた私の元に届いたグループトークのメッセージ。
それは立花さん自身が送信してきたもので、、
【韓国支社との打ち合わせが終わって、出張メンバーのみんなでご飯なう!だけど部長を酔わせすぎちゃったみたい、私の隣で寝ちゃったぁ…】
なんて衝撃のメッセージには、立花さんが自撮りしたと思われる写真が共に添付されていて、、
わざとらしくブラウスのボタンを三つほど外し、肌を露出した彼女の肩に、瞳を閉じた折原部長が寄りかかっている写真。
怒りのような、焦りのような…何とも言えない感情がグルグルと全身を駆け巡る。
「なん…でっ、、嫌だよ……部長、、」
泣きそうになりながら黙ってその写真を見つめていると、手の中のスマホが震えてグループトークにさらにメッセージが届いたことを知らせる。
【みんな酔っちゃって、何でもありな雰囲気。このまま二人で抜けてもいいかなぁ?】
っというメッセージを見て、遂に涙が頬を伝った。私とはデキなかった部長でも…既に有能な立花さんの手にかかれば、、その場で呪いから解き放たれて彼女とひとつになれたり…デキるかもしれない。
【やっぱり、折原部長も栞ちゃんに気があると思ったんだよね!!】
【それ絶対、本当は起きてるやつでしょ?二人で抜けましょうって言っちゃえ〜!】
【折原部長、セックス上手そう…感想聞かせてね?起きて待ってるよ〜!!】
下品な内容の同期達の返信に気分が悪くなってきて、それ以上見ることが出来ずトークを非表示設定にしてスマホの電源を落とした。
最初のコメントを投稿しよう!