レッスンのハジマリ

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「……っ、ん、、」 その息苦しさから目を覚ましたのか、無抵抗だった部長の身体に力が入ったのが分かった。 ちゅ…っとわざとらしく、いやらしい音を立てて唇を離せば…心做しか熱を持ったように見える部長の視線と目が合う。 「……大胆な起こし方だな」 「でも…嫌いじゃないでしょ?」 「まぁ…確かに、悪くない目覚めだった」 首元に回していた腕に力を込めて、ギュッと身体を密着させて抱きついてみる。 これももちろん、作戦のうちの一つだ。 「………わざと、やってる?」 「もちろんです、一弥さんを誘惑してます」 「へぇー…それは、触っていいってこと?」 「それはダメ…今週はキスまでしかシないっ!」 お風呂上がり、寝る前はいつもブラを着けずに寝ている私。つまり今…ノーブラ状態の胸を密着させて部長を誘っているということになる。 しかし、すぐに触れさせてしまうより焦らした方が不能な呪いをかけられている部長には効果的なのでは?と思った私は咄嗟に思いついた計画を口にした。 案の定…少し表情を崩した部長を見て、これは効果アリなのでは?と思いつつ、再び彼の唇を奪い今度は先程よりも深いキスを交わした。
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