レッスンのハジマリ

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「……手、震えてる」 慣れないことはするもんじゃないな…一瞬で見抜かれてしまった。 「無理して優位に立とうとシなくていい。沙奈が許可してくれるなら─…俺の方からお前に触れたい」 掴まれた手をグッと引かれたと思いきや、そのまま視界が反転して…形勢逆転、今度は部長に組み敷かれてしまった。 「……あっ、でも、、焦らしプレイが、」 「もう十分、焦らされたつもりだったが…まだ続けるつもりだったのか?」 私の両手首をシーツに縫い付け、先程の仕返しとでも言うように首元に顔を埋めて唇を押し当てられる。 「んっ……待って、ください……ぶちょー、」 ちゅ…っと、いやらしく音を立てて顔を上げた彼は意地悪く微笑むと─… 「……今の俺は上司じゃないって、言ったよな?それにお前、さっき自分で何を言ったのか忘れたのか?次呼び間違えたら”やめて、嫌だ”って叫びたくなるようなこといっぱいする…ってやつ。それ…俺も使わせて貰うことにする」 私の部屋着のボタンを一つずつ外していく部長。自由になった片手を使ってそれを阻止しようとすれば唇を塞がれ、意識がそちらに持っていかれる。
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