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「俺は・・・・悪くない、なぜ・・・・こんな目に・・・・」
犍陀多は針山に体を括りつけられ真っ赤に染まっていた。
傍らにいる青い肌の鬼に嘆いてはみるが、鬼は容赦なく地獄の炎で赤くなった焼けた鉄鉗を掴んで近づく。
口を無理やりこじ開ける鬼に向かって彼は叫んだ。
「この鬼!畜生め!」
その瞬間に熱せられた鉄が舌に触れて言葉を失う。
気を失うこともあるが、今回は運が悪くその感覚が全身に伝わって、もがこうにも手足は針に刺さって身動きが取れないまま、馬鹿力で鬼は舌を引っこ抜く。
たちまち口は鉄錆のような臭さが充満し、一部は喉へ流れ込み、そのほとんどは口元を流れて顎に滴る。
こうなってはもう、一言も話せずに犍陀多はただ項垂れるしかなかった。
もうどこが痛いのかさえ分からなくなった頃、二つの目が静かに閉じたと思うと、次の瞬間にまた新たな痛みで目が覚めるのだ。
「があっ!」
腕の皮膚に穴が開けられ、そこに業火が注がれて右腕が黒焦げになる。
恐怖を抱く間もなく、左腕や両足が同じように穴を開けられて焼かれる。
あっという間に手足を失って、今度は焼けた鉄球が視界に入って彼は叫ぶ。
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