深夜2時、逢瀬を重ねる

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「……見てて飽きねぇわ、お前」 腰を抱く腕に力を込められて、そのままギュッと抱き締められた。瞬時にしてゼロ距離になりお互いの体温を布越しに感じる。 「あのさ…毎回、処女を抱いてるみたいな気分なんだけど。そのウブな反応はワザとやってる?計算だとしたらかなりの策士だな、マジで」 やはり右手が痛むのか、左手で私の髪に指を通しては…頬を撫でる。新次郎さんは私の頬を撫でるのが好きらしい。触り心地が満点だ…と、以前言われたことがある。 「私を手放したら、このウブな反応は見られなくなりますね」 「…へぇ、生意気なこと言うようになったな?従順で控えめな紬葵ちゃんはどこいった?」 「そんな人は元から存在しません」 「あぁ…ね。今日はツンデレキャラ?いーよ、付き合ってやるから……ベッド行こうか?」 ちゅっ…と頬にキスを落としてから、その逞しい腕で私の身体を抱き上げた新次郎さん。 彼の腕の中に抱かれ、斜め下から見上げるEラインの横顔を見るのが大好き。今この瞬間、私だけが新次郎さんを独り占め出来ていることにいつも幸せを感じる。
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