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翌朝、目が覚めると…既に隣に新次郎さんの姿はなく小さくため息をついてから一人寝室を出た。
仕事に行く支度をしようと洗面所に向かってから昨夜2、3日休みを取れを言われたことを思い出した。
病気でもないのに休むことに申し訳なく思うが、仕事に行ってしまうと彼に余計な心配を掛けてしまいそうなので…休みの連絡を入れようと一度リビングへと向かう。
しかし…リビングの扉を開いた先で、ソファに座ってタブレットを見ている新次郎さんの姿を見つけて…思わず自分の目を疑った。
「よぉ、紬葵…お前朝っぱらからそんな格好でウロウロして、俺を誘ってる?」
その言葉にハッと我に返り、自分の軽率な行動をとても後悔する。居るはずがないと安心しきっていたので…下着姿にブランケットを羽織ったままというズボラぶりを披露してしまった。
「俺が出ていったあと、その格好で過ごしてるわけ?それは惜しいことしたな…帰ってくる度にその姿で出迎えてくれたら最高なんだけど?」
朝っぱらから何を言い出すのか…冗談に聞こえないのでやめて頂きたい。
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