深夜2時、逢瀬を重ねる

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見つけてしまったものを再びベッドの下に入れるのも何だか気が引けて…どうしたものかと考えながらダイニングテーブルの上に置いて掃除を中断させる。 こうなってしまえば、もう掃除どころではない。色んな想像が膨らみ…ネガティブな思考が止まらなくなってくる。 ──…今も、関係が続いてたりするのかな? 遅くに帰ってくる彼が必ずしも仕事帰りとは限らないということだ。もしかしたらここへ来る前に他の誰かとっ…… 「……嫌だっ」 彼を縛る権利など私にはないのだが、考えるだけで喉の奥が熱くなってくる。今まで女性の影なんて全く見せなかった彼はある意味とても優しい人だ。 一緒にいる際に女性から連絡が来ているところなんて見たことは無いし、女性に呼ばれて出ていくようなことも無かった…というよりそんな素振りを一切見せることは無かった。 それが彼の優しさなのか…それとも単にプライベートをしっかり割り切るタイプの女性を選んでいるのか…もしかしたら、、 誰とも関係なんて持っていなくて私だけを相手してくれていたり…?
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