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「どう?連絡ついた?」
急に繋がらなくなった遥馬の携帯番号。状況がよく理解できなくてただただ画面をジッと眺める。──…昼間、電話したよね?
昼休憩に電話を掛けた時は確かに繋がった遥馬の番号。『ツムちゃん早く帰ってきて』なんて言って私に甘えていた年下の彼氏…遥馬
──…何があったの?
「長谷川さん、彼氏の借金の連帯保証人になったりしなかった?」
連帯保証人…その言葉には聞き覚えがあった。事実、私は遥馬に頼まれて彼の借金の連帯保証人になることを承諾していたからだ。
「遥馬のお店の、出資金…」
「うーん…使い道は知らないけど、、彼ね?返済期限をかなり過ぎてるのにぜーんぜん返してくれなくて困ってるんだよね」
「……そんなはずないです。返済の期間はまだ先のはずじゃ」
「こんなこと言いたくないけど、キミ…騙されたんじゃないかな?あの男、ウチ以外にも色んなところから金を借りてるみたいだよ?まともな金融には貸して貰えないから…ウチみたいなところから借りたんだろーね」
まともな金融…?っえ、普通の金融機関からお金を借りたわけじゃなかったの?ウチみたいなところって…なに?
「一年で返す、って約束だったんだけど?善意で一年半待ってやったけど"必ず返します"って言うばっかりで全然返してくれなくてさぁ」
「…あのっ、遥馬は今どこに」
「それ、聞きたいのはこっちだよ。いい加減シャレにならねぇって話つけようと思ってきたら引越したみたいで、部屋も出てるんだけど?」
──…は?!!
なんの冗談かと思い、目の前の部屋の鍵を回して扉を開くと─…中はもぬけの殻。既に退去されたあとで何も無い部屋が視界に入って呆気に取られた。
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