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「お前さ、危機感なさすぎじゃねえ? そんなんで生きてけんの? 大丈夫かまじで、ふざけてんの? それとも全部分かっててやったこと?」
「えっ、え…」
「困ってる演技とかいらないから、ほんとに、なんで?」
「え…俺…なん…でってだって……」
「だって? 言い訳? あるならはやく言いなよ」
「あの…俺…先生が話あるって言うから…ほんとに話あるんだと思って…ガチトーンだったし……」
「人のせい? へえ、ださいね。それから、そんな簡単に人を信じるな」
「え、だってめぐみ、一応先生じゃ……」
「先生だからって、さっき俺ら何したと思ってんだ、お前に対してはほぼ先生じゃねえだろ」
「う…ぅぅ……」
「はぁ…もういいや、なんで俺が来たかほんとにわかんない?」
「わかんない…です、だってもう……さっきまでずっとやってたから流石にないと思って…」
「ごめんね、その流石に、なんだ」
そう言うと、慈は持っていた瓶の中身を口に含み、俺に飲ませてきた。よくやられてることだから違和感とかはないけど、慈、やるたびになんかちょっとずつ上手くなっててこわい。
うわ、この匂い、あれだ。慈好きだよねこれ。ぺっ、と吐き出そうとするとそのまま舌で押し返された。だってまずいんだもん。
しばらくされるがままにしていると多分効いてきたんだろう、体が熱くなってきて…俺はそこからの記憶は消すことにした。恥ずかしい黒歴史が生まれたのだ。あくまでも媚薬のせいだからな!
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