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気を抜けば恥ずかしい声が出てしまいそうだという最後の理性を働かせ、俺は慈の手からくる快感に耐えていた。
俺は電車に乗る時など、人の手をじっと見てしまう癖がある。時々、形的に良い手を見つけられるが、慈の手に勝るものは今まで見たことがない。今は何も見えないから視覚以外の感覚が研ぎ澄まされていた。
「千紘、感じすぎ」
笑いを含んだような声が聞こえる。
「っん…はぁ」
耐えられなくて口を開けた。無意識だった。すぐに気づいた慈が言う。
「お仕置きなんだから、そんなに感じちゃだめだよ」
そして口を塞がれ、そのせいもあって息ができないほど感じてしまった。慈が俺のことドMって言ったけど、ほんとかもしれない…。はやく…いれて。もう、苦しい、はやく、はやく……。
「千紘、我慢できなくなってきた。ごめんね? もっと焦らすつもりだったんだけど…お仕置きだからさ。ほら、千紘がお仕置きなのに感じすぎるからいけないんだよ」
慈がベルトを外す音。うれしいけど、口塞がれた状態でされたら多分呼吸困難になる…。
「勝手にイって勝手に終わらすなよ?」
耳元で囁かれた瞬間、体の下の方からすごいスピードで快感が襲ってきて俺は体を仰け反らせた。慈の、息がかかって………感じるなって言われても無理だ…。
急に体を持ち上げられ、床に立つような格好になった。足首は拘束されてるからちゃんと立てるわけではないが。
慈は192cmで、身長が合わず串刺しになった。
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