30人が本棚に入れています
本棚に追加
なんか、色々書いてあるけど、もう読む気がしない。
とりあえず、田中小太郎は死んで、死んだはずのジークとかいう信頼度ゼロの男の体に入れられてしまったという事だ。
それは受け入れるしかない。
漫画とかでも、転生とかあるし、そんな類のもんだと割り切ろう。
けど、俺はここで生きていく自信はないぞ。
ここって、風呂とかトイレとかどうすんの?絶対上下水道なんて整備されてないよな。
水はまだしも火ってどうやって起こすんだ。
解らない事は、全部トリセツで調べろって事なのか?
それなら、水とか炎の魔法とかにすればよかった。
トリセツ見て理解出来たって、出来るかどうかは別問題だろ。
部屋に閉じ込められる事1時間。
トイレにいきたくなってきた…。
見た目は人間と変わらないけど地球人とは違うわけだし、排泄しなくて良い体かもしれない…と、淡い期待を抱いていたのに。
「取説」
そう言うと、ポンっと目の前に本が出てきた。
この何もない所から本が出てくる原理はよくわからない。さっき読んでた取説は、いつの間にか消えてるし…。
【ジークの部屋】
1ページ目の間取り図には、トイレと風呂が書いてある。
隣の部屋の窓側の1番奥がトイレか。
とりあえず、俺にとってここが1番重要だ。トイレである場所をチラっと覗いてみた。
石?タイル?で出来た椅子みたいなのがあって、覗いてみると深い穴になっていた。
この穴に貯まるのか?
【トイレ使用後】
タマゴヤキ王国は下水道が他の国より発達しており、王宮内のトイレは直接下水路へ流れる仕組み。
他の家どうなってんのだ?って思っても、この取扱説明書は俺の部屋限定。それ以外は書いていない。
【故障かな?と思ったら】
近くの衛兵に相談しましょう。無理に障ると破損の原因になります。
まず、何が正常なのかが解らないのだが。
ハァ…。
読むのめんどくさい。
解らない事は誰かに聞けばいいか…。
最初のコメントを投稿しよう!