(二)

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(二)

「絶対それ、ダマされてるよ」  私は前回と同じ神田の居酒屋「いらご」で鷹野大樹と会っていた。 「水上咲良のことで相談があるって聞いてきてみれば、案の定じゃない。この前も言ったでしょう。彼女には気をつけろって。借金背負ったところまでは本当だとしても、結局あんたの金をアテにしているんじゃないの」 「おいおい、人が悪いなあ」 「演技よ演技。演技に決まっているでしょう、女はね、演技できるのよ。いざとなれば好きな男のために寝られるのよ、女って」 (続く)
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