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私は武西君を先に行かせてもう一度二人で会議室に入り、会議室の入口で対峙した。
「久しぶり。まさかこんなところで君と再会するとは思わなかったよ」
ニヤニヤしながら小川は言った。
「二度と会いたくなかったわ」
「再婚は?」
「まだよ」
「改めて俺が引き取ろうか。君が家庭に入るなら、の話だが」
「あんた何様のつもりよ。もうアンタとは二度とゴメンよ」
私はそう言うと会議室を出た。元夫も出てこようとするときにドアを閉めてやった。アイツはドアに体をぶつけて会議室に押し戻される格好になり、私は会議室のドアを最後まで閉めた。
そしてエレベーターホールまでやってきて武西君と合流した。
(続く)
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