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最後の口論をしたとき、私は元夫の頬を力一杯ひっぱたき、実家に戻った。そして、自署と結婚届に記入した日付から六ヶ月と三日経過した日付を書いた離婚届を、彼の元に郵送した。
結婚は幸せ。そう信じている女子は多い。もちろん私もそう信じていた。しかし実際には違った。幸せなどなかった。
夜の帳の中で横に流れていく家々の灯りの煌めきをぼんやりとながめながら、私はそんなことを思い出していた。
結局、ぼんやりとした結果、降りるべき駅で降りそびれてしまった。大樹の尾行を断念して私は家路につくことにした。
(続く)
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