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また、あの夢だ。
目を開けると、真っ暗な水の中にいる。
プクプク、コポコポという泡の音だけが静かに鼓膜の奥に響いていく。
あまりの寒さと息苦しさに、胎児のように身を縮めてそっと自分の体に触れてみるが、何も感じない。
ただ、ぬるりと皮膚が剥がれ落ちていくような感触だけが指先に残る。
顔を上げると、頭上からほんのわずかな明かりが射し込んでくるのが見える。
ゆっくりと手を伸ばし、少しずつ、その光の方へと向かって体をくねらせていく。
赤く、赤く、どこまでも続く、
水の中を。
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