禁断の恋

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 「おい、何ボケーッとしてんだよ?」  「…え?」  「呼び出し食らったんだろ?D組の高崎から」  …ああ、そういえばそうだったな  今日の朝のことだった。  隣のクラスの高崎ヒロから、「話がある」って言われたのは。  「喧嘩でも売られたんか?」  「それはないと思うが」    なんで呼びだれたのかはよくわかってない。  まあ喧嘩じゃないのは間違いない。  売られるようなことをした覚えはないし、相手はあの“ヒロ”だ。  女子からも男子からも人気の通称“コミュ力お化け”。  仮にアイツから喧嘩を売られるともなれば、正面きっての喧嘩になるだろう。  裏でコソコソとやるわけじゃなく。  ◇◇◇  「で、何の用?」  放課後の後、待ち合わせ場所の体育館裏に行った。  ヒロは裏口の階段の上に座っていた。  スマホをいじりながら、部活用のジャージを羽織り。
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