禁断の恋

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禁断の恋

 …ああ  …何度見ても綺麗だ…  スラっと伸びた足に、スタイル抜群の9頭身ボディ。  目の下のホクロは、なんともエロ…いや、大人な雰囲気を漂わせる程よいアクセントになっている。  艶がった髪と、色っぽショート。  滑らかなストレートラインと、透明感を感じさせるブルーアッシュが、凛としたシースルー前髪の繊細な束間を際立たせていた。  怖いくらいに透き通った目が、細く整った眉毛の下に映えている。  どの角度から見ても綺麗だ。  というか完璧…?  こんな生物が世の中にいていいのか。  世の男性諸君は、二度見を禁じ得ないだろう。  かくいう俺は、完全に心を奪われてしまっていた。  退屈な学校生活がカラフルに色めき出したのだ。  何少女チックなことを言ってんだって思われるかもしれないが、飛鳥先生が赴任してきてからというもの、学校に来るのが楽しくて仕方がなくなっていた。  大嫌いな数学が、待ち遠しくて仕方がなくなっているのだ。  そんな経験は今までの人生になかった。    
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