隣の美少女

4/12
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
真矢は犬を見たが、すぐに視線を逸らすと自分の家に入って行った。 真矢が去った後も犬は吠えていた。 しんやはそのまま帰った。 しんやが自分の部屋に入っても、犬はまだ吠えていた。 その次の日、学校から帰るとなんだか騒がしい。 聞けば村田さんの犬が、いなくなったと言う。 鎖に残っていた首輪は引きちぎられていた。 しかしあの子犬が引きちぎったとはとても思えないと言う。 しんやもそう思った。 犬と遊んだことがあるが、子犬にはふさわしくないほどに丈夫な首輪だったのだから。 村田さん夫婦は必死で犬を探していたようだが、その日犬は見つからなかった。 そしてその後も。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!