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道徳や倫理、善意や良心。
そういったものを全てそぎ落として、殺意だけが残ったような目。
思わず葉山君が手をはなし、後ずさった。
すると真矢は視線を元に戻した。
そしていつもの無表情となった。
数日後、葉山君は学校に来なかった。
先生が言った。
「葉山君がいなくなった。どこに行ったのかはわからない。親御さんや警察を含めていろんな人が探しているが、まだみつからない」と。
そんな話だ。
その時しんやは、なぜか真矢を見た。
真矢はいつもと微塵も変わらない様子で前を見ていた。
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