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ハッピーバースデートゥーユー
日本でも最高給取りになってしまった父親に抱かれて、勘解由小路は、日本の南端の離島に降り立った。
「ママああああ!ママあああああああ!何かいた!変なのが、ジャーをほっぺツンツンしてたお!」
箱を片手で掴んで、母親に抱かれてブンブン振っていた。
「あああ、碧、楽しみに待っておいた方がいいかもしれんぞ?多分、お前が寝てる時にしか出てこないんだろうな。そいつは。よーし流紫降!夜遅くまで起きられるのかー?」
満天の星空が、流紫降を迎えていた。
「生まれて初めての誕生日プレゼントだ。一緒に見ような?ふたご座流星群だ」
父親の胸に抱かれながら、流紫降葉、めくるめく天体ショーを、目をキラキラさせて見つめていた。
「とうしゃ、ありがと」
最高の誕生日だよ。父さん。あれ?碧ちゃんは?
ああ、寝ちゃってる。プレゼントのドローンの箱を抱えて。
「毎日見ていれば、息子の欲しいものくらい解るさ。碧は、それでいいのかな?何しろ生後2週間で、俺のスマホ勝手にクラッキングして、アンパンマングッズ買ってたりしてたしな?電子機器をプレゼントした。来年はコンピュータだ。スパコンの卸下げか、新しく立ち上げるかしよう」
やっぱりしゅてき♡降魔さん♡子供達のことを、何でもご存じなのですね♡
流紫降は、極大の流星群を、いつまでも見つめていた。
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