高齢者のあした…

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俺、「真下光」65歳…あと5年働き70歳になれば年金が降りる事になっていたが…
今回の法改正でこれから20年働く必要がある事になった。

俺の家族構成はかみさん「真下莉乃」、パート勤めで、二人の子供が存在し、長男「翔太」は大学院を卒業し電気メーカーに勤め5年前に結婚し、昨年子供が産まれ借りていたアパートの家賃が高いことから同居している。
そして、もう一人、娘長女「雅」がいて学部を卒業し食品会社に勤め地方で暮らしている。

幸い俺は大変であったが子供を大学まで出し自立したことからそれなりに生活が出来ていた。

「おとうさん、85歳まで働くのは大変よね？」

かみさんが今後のことを話し出した。
俺はかみさんと結婚し32年、俺が28歳、かみさんは26歳、かみさんは2歳年下で会社の友達の紹介で知り合い結婚したのだ。

「そうだなぁ…？」
「でも、しょうがない…」
「しかし、会社は70歳までは雇用してくれるのだが、残りの15年は会社が下請けとしいる派遣会社に異動となるんだ…」

「え、え、するとお給料下がるの？」

「そうなるなぁ？…」

「ハァー」
かみさんの表情が暗くなりため息をついた。

「おかあさんでもね、65歳を前に解雇される人も居るから…」
「俺は良しとしないと…」

「そうね…」
やっと子供が自立しあと5年働き70歳で年金が降り夫婦のんびりしたいと考えていたが…
あと20年働く事に俺は少しうんざりしていた。