高齢者のあした…

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「右を見ても左を見ても老人、老人、老人だ…」

「老人は犬を連れヨボヨボ歩いてる…本当に長閑だょなぁ？」

この国は過疎化し始めている…
それは新しい生命が誕生しないからだ。
今や3人に１人が90歳以上となり長生きが当たり前の世界になっていた。
しかし、年金は底をつき法律が急遽改正され昨年2034年8月に施行され本年度2035年4月より85歳まで働かないと年金が支給されなくなったのであった。

この法令にあたり一旦は野党が「この様な法令を国民が了解すると思うのか！」と猛反発をし、カッコつけていたが仕事をしない利益を産まない高齢者への年金支給は国にとってかなりの負担となっていた。

2035年7月20日、法令が執行され3ヶ月が過ぎた…年金を受け取っていた高齢者に於いて年金支給が滞り、貧富の格差から貯蓄がある富裕高齢者に於いては問題が無いのであるが…
問題がある高齢者は支給された年金を生活費として使うこと無く、パチンコなどギャンブルに依存し年金を使い果たしてしまう…その日暮らしの生活を余儀なくされている…いわゆる貧民高齢者であった。

貧民高齢者は働く意識及び忍耐など全く無く現在、至るところの公園や繁華街などに蔓延し、僅かに存在する支援団体による食料の炊き出しに多くの人が並んでいた。

政府はこの問題を大きく取り上げていたが年金どころか国の借金は膨れ上がり負債は恐ろしい金額となっていた。

そのためこの国の収入源として僅かに残った精鋭である若者とA Iによって利益を生み出し経済を回し苦肉の策として年金支給引き延ばしを実施したのであった。

年金支給引き延ばしに於いて、知的高齢者、富裕高齢者以外の貧民高齢者にはかなりの至難であるが、この国の負担であり貧民高齢者は意味の無い人材となっていた。

しかし、貧民高齢者は公園や繁華街に蔓延する人達だけでは無く犯罪に手を染めるようになっていた。

その犯罪は過去、若者など借金苦から闇サイトの支持に従い強盗や詐欺などすることで、強盗は金や貴金属の強奪を目的とし簡単に人殺しも行っていた。

今は金が無い生活に困った貧民高齢者が闇サイトの支持に従い強盗や貴金属店襲撃を10人から15人のチームを作り実行していた。
でも、どうしてここまで貧民高齢者が犯罪を犯すのか？

それは貧民高齢者は豊かに暮らす事など望まず生きること食べる事を思ったあげく、犯罪に手を染め上手くいけばギャンブルに…

捕まれば留置所であったかい寝床と三食が補償されるからだ。
急増する貧民高齢者の逮捕に対し政府は頭を悩ましていた。
それは逮捕された貧民高齢者の留置所収容の維持費はなんと月々20万以上掛かるからだ！