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4.
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しかし、俺の仕事が急変した、A I対応加工部門責任者の職が無くなり技術の進歩から A I自身が俺の仕事を補えるようになり俺は職を失った。
そんな中、会社は俺に温情として職を紹介してくれた、その職がA I保全課であった。
A I保全課の仕事はA I機械のメンテナンスであったが…
しかし、それは表向きで実際は会社が運営する人員では無くA Iで構成される組織の下請けとして俺は招かれA Iの指示に従い仕事をするのであった。
政府は面倒である貧民高齢者の扱いを企業に委託し予算を掛けず効率良く解決することを目指し、今では俺の親会社である電気メーカーに委託し、そして、その解決をA Iで構成される組織に丸投げしていた。
そこで俺はA Iが指示する事を行う仕事…
それは貧民高齢者…雇用が無い老人の支援であった…
「おかあさん、今日大変な事があった!」
「どうしたの?」
「俺、リストラされた…」
「でも、会社の温情で関連会社を紹介してもらった…」
「そこが A I保全課でA Iのメンテナンスなんだけど?」
「それは建前で実際はA Iが考えたことを実行する仕事なんだ…」
「そうなんだ?」
「おかあさん、驚かないの?」
「うん、すこしね?」
「おかあさん、怒りは無いのかよ!」
「有るわよ、でも怒っても始まらないし…こんなご時世だからこうなる事はね…」
「おとうさん、どうするの?」
「それなら辞める?」
「私はそれでも良いよ…」
俺はかみさんの言葉を受け冷静さを取り戻し…
「そうだなぁ、辞めても理想の会社は無いし…他の会社も再就職した友達から聞いたけどA Iの指示で働くんだと…」
「そんな事から給料もかなり少ないと?」
「…」
かみさんは黙っていた。
「まあ、頑張って見るか、おかあさんが言うように人間にしか出来ない仕事がきっと有ると…それがA Iの指示であっても…」
俺は明日からA I保全課で働く事になった。
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