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5.
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俺が新たに入った会社は総合A I企業であり無人化を目指している会社である。
会社名は「オフト」であり組織に部は設けず課を直下としていた。
俺は事前に知らされていたA I保全課の扉を開いた。
「オハヨウゴサイマス…」
聞こえて来たのは無機質な機械音の挨拶であった。
「なんか A I会社ぽいよなぁ…?」
俺は無機質な機械音の挨拶に愚痴的な独り言を呟いた。
扉の中には人が居た。
「え、人がいる?」
その人は女性でありPC画面を見ながらキーボードを操作していた。
「おはようございます!」
俺が挨拶しても反応が無い?
「おはようございます!」
再度その女性に挨拶するとPC画面を見ていた顔をこちらに向けた…
そして、ゆっくりとした口調で…
「オハヨウゴサイマス」と返事した。
「え、この女性…人間では無い?」
すると…
「ソウデス、ワタシハ、サイバロイドデス!」
「コレカラ、アナタノジョウシ…シゴトヲ、アタエルノハ、ワタシデス!」
「ワタシハ「カレン」ト、モウシマス…アナタハ?」
「真下光です…」
「カレン」は北欧で産まれたような美しい金髪女性型サイバロイドであった。
「ヒカリノタメニ、クチヨウヲ、ヘンカンシマス…」
「はじめまして「カレン」です…」
「これから宜しくね!」
「あ、ありがとうございます…」
「口調を変換頂き助かります…」
「…「カレン」さん、私…これからどのような仕事をするのですか?」
「…「光」これから「カレン」で良いです…」
「え、上司を呼び捨てで良いのですか?」
俺が微笑み「カレン」は大きく頷いたのであった。
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