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6.
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「カレン」はサイバロイドであり大量の人間の知識を習得していた。俺は今後「カレン」と共もに会社「オフト」が政府から請け負った貧民高齢者など高齢者の対応をする事になった…
そして…
「…「光」、私は「オフト」からこの事業貧民高齢者対応を任されました…」
「私は彼ら貧民高齢者の犯罪や無気力化を抑制し国の収益に結びつける事を任務としています…」
「そのため、私が集積したデータの結果、彼ら貧民高齢者に職を提供し労働させる事を….そのために、大きな施設を造りました…」
「画面を見てください…」
「カレン」が俺にPC画面を見るように指示した。
そこに映し出された施設は高齢化した老人が働いてる情景のシュミレーションであった。
「そこで俺は何を?」
「特に俺が居なくてもマイナンバーに於いて集積した個人情報などからその人の性格や適正を分析すれば…「カレン」だけでも対応出来るのでは?」
「…」
「…「光」それが難しいの…この事業を進めるにあたり、テストとして刑務所に収容された貧民高齢者に私が作業指示をしたの…」
「はじめは私の話をちゃんと聞き作業も順調に行われていたわ?」
「しかし、ある日、私が注意した言葉に激怒し受刑者は作業をやらなくなったの?」
「その注意した言葉は…作業が遅いわね?作業が単純なのにこれだけしか出来ないの?って意味なくリーダー的存在の人に注意したの?すると…」
『ふざけるな!俺達は全員70歳過ぎでそんな早く仕事が出来ない!』
「そのリーダー的存在である受刑者は激怒し、その他の受刑者は作業をボイコットしたの…」
「私は罰として作業をボイコットした受刑者の食事などを抑制したの…」
「食事を抑制しても受刑者は作業を行うことは無かったの…」
「そして、受刑者の心情を重くみたリーダー的存在の人が牢屋で首を吊って自殺したの…」
「遺書として…」
『俺は人間でありこの様に機械の指示のもと働く事に疑問を感じていた…』
『俺の死を持ってこんな事を変えさせる!』
「短い遺書ではありましたがこの遺書が世間に知れ渡り問題になりました…」
「しかし、私にはなぜ、この人が自殺したのか理解出来ないのです?」
「私の知識にそんな感情は無いのです?」
「そこで、私はその様な事を会社「オフト」に相談しました?」
「そして、「光」が私のパートナーとして選ばれました…」
「貧民高齢者…それだけでは無く高齢者の感情を理解した人材をと?」
「え、俺が?」
「そこで私が蓄積したデータから「協力」というキーワードが現れお願いがあるのですが?」
「カレン」は瞬きをし俺に詰め寄って来た…
それは夫婦での作業であった。
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