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#4 異界からの侵略者
「10hzから10ghz迄有効な情報発信なし」
「熱源探査における動的安定所に「棺」なし」
「二時の方向から現地肉食種接近中」
紫の雲の上、陸戦支援機が上空を制圧している。
ポートレート艦隊に合流した連合宇宙軍の増援艦隊。
機械化歩兵の放つ青白い炎。
接近して来ていた褐色の細長い生物を焼き払おうとする。
3000℃程の高温にも拘らず褐色の生物は燃えもせず後退した。
褐色の生物から放たれた黄砂状の物質が機械歩兵に取り付く。
機械化歩兵に取り憑いた褐色が爆発的に成長する。
一分で褐色に覆われた機械化歩兵の動きが止まる。
倒れた機械化歩兵が褐色の虚仮の餌食に成っている。
「弾頭をShellに換装」
単純に量的に制圧するより生物には効果的なはずだった。
「まるで生物兵器ですね」
「ファクトリーの用心棒のようだ」
「動植物が兵器に成り得ると――」
「摂食の基本は異化と同化だからな」
異化されて褐色に同化されていく機械化歩兵。
「機械化歩兵から現地生物を焼却」
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