小さな幸せ

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 人生がつまらない。楽しいことがない。そんな毎日をおくっていないだろうか。  戦後まもなくの状況と比べると、今の生活は豊かで過ごしやすいのは確かである。が、この生活を当たり前のこととしている私たちにとっては、そこに価値を見出すのは至難の業だ。こういった生活の豊かさというのは、それを失って、初めてありがたみに気が付くものだという。  だけどもし、あなたが人生を少しでも楽しみたいと思うのであれば、日々の小さな幸せに目を向けてほしい。  結婚、出産、家族旅行といった深く思い出に残る幸せを大きな幸せとするならば、小さな幸せとは、日々の些細な出来事、たとえば、洗濯物がきれいに乾いたり、コンビニの新作スイーツが、思っていたより美味しかったりすること、と定義付けよう。  大きな幸せは、日常的に舞い込んでくるものではない。だからこそ、人生には苦楽があるわけで、それは変えられるものでもない。  それならば、日常に潜んでいる小さな幸せに目を向けてやることで、楽しさや幸せを噛みしめていきたい。  寝る前に、その日にあった、嬉しかったことを一つ、見出してみよう。幸せが全くない日なんて、ほとんどないはずだ。些細なことでも、そこに幸せがあるならば、あなたはちっとも不幸じゃない。  明日に押し迫った宿題の提出期限や、嫌味な先生にもまれながらも、小さな幸せにしがみついて、今日を生きる。  その小さな幸せという宝物が、沢山実ることを願って。
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