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生贄の村娘
むかしむかし、とある山の、暗く生い茂る木々の中を歩く五人の男達と、一人の少女がいました。
少女の柔らかい身体には縄が食い込み、半ば強引に男達に引き連れられていました。彼女の白装束はここまでの登山によってボロボロになり、ひどく汚れていました。
突然、男達が立ち止まる。
「村長、ここらでどうですか」
「そうじゃな」
一斉に男達の視線が自分に注がれ、少女はその異変を感じ取った。呼吸を整えながら彼女は尋ねた。
「まだ……村の言い伝えでは、先のはずではないでしょうか? 生贄の祭壇は……」
男達がニヤニヤと笑い始めた。そのうちの一人、四十くらいの男が答えた。
「ああ、村の言い伝えでは、『この森の奥に伝説の鬼、酒呑童子の魂が祀られている祭壇がある。そこに上質な酒と女を生贄に捧げなければ災いが起こる!』と言われているな。"言い伝え"ではな、フハハハ!」
男達が一斉に笑った。次は村長が優しく話しかけた。
「結衣……おぬしは純粋で他人思いで、素晴らしい娘じゃ。そしてなにより、今までの生贄の中で最も器量が良い……。銀の長く美しい髪、透き通った青い瞳、15歳にしては大きな胸……最高傑作じゃ……」
村長を含め男達の気持ち悪い視線は、まさに結衣の身体を舐め回すようだった。
「ふひひひ」「ひゃひゃ」「じゅるっ」「ぐへへへ」
森の中に男達の気持ち悪い声が吸い込まれ、木々の擦れる音や鳥の不気味な鳴き声、風の鳴る音が沈黙の代わりに流れた。
「あ、ありがとうございます。では、儀式の祭壇まで行きま……」
「そんなもんないよ、結衣ちゃん。まだ分からない?フハハハ!」
「村のために命をかけるその姿、健気で良いねぇ……」
「村長、早くやりましょうよ!俺もう我慢出来ねぇっす!」
「んだんだ!」
「そうじゃな……では」
村長は突然、結衣の胸、腰、太ももを愛撫し始めた。
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