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「お姉様……」
「真紀はあんたの姉じゃないってのアホメイド!」
酒呑童子は丸こげになっていたが再生して立ち上がった。
「真紀、来てくれてありがとううう!!」
「あらあら」
二人目の巫女。それは最初に現れた妹の実紀が変装していた、ふわふわピンク髪の巨乳美少女だった。
「妹に変装をやめるよう言ってくれ……身がもたん……」
「んー。でもそんなに似てないと思うけど。髪の色も"胸の大きさ"も違うでしょ?」
「いやかなり手の込んだ変装なんだよ!」
すると、真紀の何気ない一言で、さっきまで喧嘩してた紗夜と実紀が肩を組んで貧乳同盟を結成した。
人は利害関係が一致した途端、昨日の敵が今日の友となるのである。
「真紀!ダメよサラシ付けなきゃ!巫女ともあろう者が卑猥だわ! 許せない!ふざけんな!何で双子なのに!なんでぇ……うぇぇぇん……!」
「そうですお姉様!巫女なのにご主人様を誘惑するのですか!今すぐサラシを付けてください!不公平です!勝てません!うわああん!」
苦笑いしていた真紀は、ふと、戸の隙間からこっそりこちらを覗いている結衣の存在に気が付いた。
「あら、あの子が紗夜ちゃんが言ってた子かしら?」
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