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そうやって椅子に座っているときも、地面は揺れる。今回は、テーブルの上のコップが倒れた。エイダンはアリンにしがみ付いている。
「激しいなー」
と言いながら、フィオナンがコップを片付けた。
デスモンドが、
「他国の兵隊が退いたので、アリン様のご親族の2家族は、すでにタウルの街に入られました。アリン様とエイダン様がご帰還されるとお伝えしたら、大層お喜びでした」
と教えてくれた。
デスモンドは、まず王家の親戚が生き残っていないかを探していて、南の地域の豪族にかくまわれていた家族を見つけていた。
「タウルンディア城にあった遺体は、全てシアランディアが運び出しています。いずれ拠点にするつもりだったのでしょう。結構綺麗に片づけていました。物資も運び込んでいるので、とりあえずの生活は出来るでしょう」
と、デスモンドが言ったので、エイダンが
「もうタウルンディアに戻っていいの?」
と声を上げた。デスモンドとフィオナンは微笑んで頷くので、エイダンは子供らしくその場ではしゃいで喜んだ。
「さぁ、明日から引っ越し準備だよ」とフィオナン。
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