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プロローグ:昔の記憶
「はっ...はっ...」
僕は今、必死に走っている。
よく分からないところで
よく分からない、「ナニカ」に追いかけられて。
「ここは、どこ...?」
これは、追いつかれる...
逃げられな...
「おや、いけませんねぇ、『お客様』に手を出すという行為、この世界では【重罪】ですよ?」
...人の声?
後ろを見てみる。
そこには...
「さて、『お客様』大丈夫でしょうか?」
「...誰?」
「おや、申し遅れました、僕は...
《幽現案内人:ウツセ》です。
よろしくお願いしますね。」
これは、あの世とこの世の堺で彷徨う者たちを
いるべき所へと案内する、案内人の物語である。
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