18人が本棚に入れています
本棚に追加
その日はさすがに腹が立った。この間私が熱を出した時「ご飯どうしたらいい?」と訊いてきた夫のことを根に持っているのかもしれない。結局その日はお弁当を人数分買ってきてもらったけれど、熱ではぁはぁ言っている人に、ご飯どうしたらいい?って、私はしんどくならない体質だと思われているのだろうか。
立つのも辛いから、買ってきて。と頼むと、大変だ!と言っているような顔をして、慌てて買い物に出かけた。
帰ってくるなり嬉しそうな顔で商品を出し始める。
その品数を見て、私の頭はまた痛くなる。お弁当だけでよかったのに、彼は、大量のエネルギー飲料や、自分と子供のお菓子なども買い込んでいた。一食分、六千円くらい使ったらしい。
その話はさておき、今私は、どうしてこの人と結婚したのだろうか。と、真剣に悩んでいる。
以前から思わなかったわけではない。少しずつ思っていたトドメが今なのかもしれない。
夫は今日、私との約束を忘れていた。
しかも前々から、この日の夜は高校の仲良しグループと会う予定だから、子供達の面倒よろしくね。と念を押していたのに、私が出発する時間になっても連絡が付かなかった。
忘れて飲みに出かけていたらしい。
〝私との約束は?〟と、何度も送ったけれど結局返事は来なかった。
久しぶりに髪を巻いて、綺麗に化粧もしたのに。今日も、買い物以外に外に出ることは無くなってしまった。
友達みんなにひたすら謝った。いい子たちだから、全然大丈夫。また行こ。と、笑って、次の日程を決めてくれたけど、みんなの予定が揃うのは三か月先だった。
どんどんと、怒りや虚しさは積もっていく。
最初のコメントを投稿しよう!