lesson・2 フラ部と被服部

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「終わった終わった~」 真子が背中を伸ばし、ジャージを脱ぐ。その時、スマホの振動に気付き、見てみると万智ちゃんからのメッセだった。──昇降口で待ってて──とある。私に何の用だろうか?今から行くと返信しとこう。 「奈瑠っち~帰るべ~」 「ごめん、私、万智ちゃんから呼び出し来たんだわ」 「そっか。んじゃオツ~」 そう敬礼して、真子は小月ちゃんと部室を出て行った。 「美薔薇、私達も帰りましょう?」 「あ、待って二人とも」 「何ですか、奈瑠美部長?」 呼び止めたのには理由がある。丁度良い機会なので、この子達を万智ちゃんに紹介したかったのだ。 「えっとね。今から被服部の針谷万智ちゃんと昇降口で待ち合わせなんだけど、紹介したいから一緒に来てくれないかな?時間はかからないからさ」 拝むように頼むと、美薔薇ちゃんは快諾してくれた。麗愛ちゃんには何故か睨まれたけど。
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