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☆00. prologue
その台詞を伝えたときに、あなたは、顔を背けてせき込んでしまったね。
それでもわたしは伝えたいんだ。
「おま。……なにを言っているんだきみは」
「だって課長。
課長が厳しく指導なさるとき。生き生きされてますよ?
そしてわたしはそんな厳しい指導が嫌ではない……どう見てもSとM。磁力のように、わたしたちは惹かれ合っているんです。そう思いませんか?」
「きみはまだ社会人経験が浅いから知らないんだろうけれど」……あ。SM理論自体は否定しないんだ。やたっ☆ 「職場恋愛なんて面倒くせえことこのうえないぞ。別れた、振られた、だのが起こったら最悪だ。第一やつらに隠し通すという面倒が発生する。
会社は仲良しクラブという側面もあるんだし、つかず離れずの距離を保つことも大切だ。……あいつらにばれるのも隠すのも面倒くせえ」
「でも。少なくともわたしが課長を大好きだっていうのはばればれですよ? ……あと。課長がわたしへの気持ちを抑えきれず困っているのも……いくらポーカーフェイスしてても溺愛が隠しきれていませんよ。きゃはっ☆」
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